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| 大正琴と腱鞘炎 |
| 会報抜粋 |
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【大正琴と腱鞘炎】
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大正琴と腱鞘炎
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| 本来楽しいはずの大正琴。しかし、腱鞘炎という病気に掛かってしまう人がいます。今までの経験から腱鞘炎になるパターンを検証してみたいと思います。但し私は医者ではありませんから、疑いのある方は整形外科医に相談して下さい。 |
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腱鞘炎とは?
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腱というのはひも状の筋肉で骨に付いている関節を動かす筋肉です。腱鞘というのは文字通り腱の鞘(さや)で、腱を包み込み腱の動きをスムーズにさせるものです。
腱鞘炎とは、この腱と腱鞘の摩擦による炎症です。原因は、慢性関節リウマチや糖尿病患者が掛かるものと反復運動過多損傷(以下RSI[Repetitive Strain Injury])によるものなどがあります。ここでは、RSIの方を取り上げていきます。RSIにはド・ケルヴァン症候群(de Quervain)バネ指(弾発指)と呼ばれるものなどがあります。
ド・ケルヴァン症候群は親指付け根にある橈骨(とうこつ)茎状突起の辺りが痛くなります。手首を使う反復運動によるものと思われ、親指を握り、手を小指の外側の方に動かすと橈骨茎状突起付近に激痛が走ります。大正琴をされている方が掛かりやすい腱鞘炎です。
バネ指は、指を屈伸させるときスムーズに動かず、バネで動いているかのようにピョンと動き指の付け根に痛みを感じるものです。ひどくなるともう片方の手を使わないと戻せなくなります。ギターリスト、ピアニストやスポーツ選手にも見られる腱鞘炎の代表です。
腱鞘炎は腱のある所には何処でも起こりうる病気です。腱鞘炎にならないようにするには腱を使わなければ掛かりませんがそれは不可能です。ですから、なりにくくする事を考える必要があります。 |
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腱鞘炎になりやすい奏法
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前項で大正琴を弾いている人が掛かりやすい腱鞘炎はド・ケルヴァン症候群だと申しましたが何故でしょうか?手首は前後左右どういう方向にも動く関節です(首という字がつく所は全てそう)。ですから腱と腱鞘が擦れる場所も増え、手首を使う弾き方をすればそこが炎症を起こす可能性が高くなると考えられます。
琴城流本来の弾き方では、手首は固定して腕の回転運動で弦を弾きます。従って正しい弾き方をすれば手首が腱鞘炎に掛かることは考えられません。それではどういう弾き方をすると腱鞘炎に掛かるのでしょうか?下の写真をご覧下さい。
写真1 |
写真1のように腕を固定して手を横に振ると赤丸周辺が炎症を起こす恐れがあります。こういう弾き方をしている人が大勢いらっしゃるようです。本当はバイバイと手を振るように手首を固定して手のひらの根本を中心とした回転運動で弾きます。
また、最近琴城流内の一部において指導されているといわれている(本部ではこういう風には指導されていません)ベース奏法(写真2)の様に手を甲の方向へ動かせばド・ケルヴァン症候群とは違うRSIに掛かると思われます。以前Appleで出していた丸形のマウス(Blue G3やiMacに付属)を使うと人差し指の付け根が痛くなりましたが、手の甲より指を上に挙げるのが理由だと考えられます。同様にこの奏法を行っていると同じ箇所が痛くなります。続けていると大変なことになると思われます。
写真2 |
指導者の皆さん生徒がこれらの弾き方をしていたら注意して下さい。腱鞘炎に掛かると楽しい大正琴が弾けなくなるだけでなく、日常生活に支障をきたす事にもなりかねません。 |
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